そろそろ春のお彼岸です。 「おはぎ」と「ぼたもち」って同じもの?

まずはお彼岸についてお話いたします。

春は「春分の日」、秋は「秋分の日」を中心に前後3日間、合わせて7日間が

「お彼岸」の期間となります。

ですので2022年の春のお彼岸は、3月18日(金)から3月24日(木)までの

7日間となります。

3月18日(金)の初日を「彼岸入り」

3月21日(月・祝)の春分の日を「お中日」

3月24日(木)を「彼岸明け」

と呼ばれます。

 

「彼岸」とはサンスクリット語の「パーラミター」で、音写されたものが

「波羅蜜多」です。

昔から亡くなられた方は川の向こう岸、「彼岸」へ渡ったと考えられています。

この時期にご先祖様の冥福を祈ると共に彼岸と私達のいる此岸(しがん)の

交流する行事がお彼岸のお墓参りと考えられているようです。

 

そしてお彼岸と言えば、「おはぎ」や「ぼたもち」です。

所説ございますが、どうも「おはぎ」と「ぼたもち」は、基本的に同じ食べ物というのが大多数のようです。

「おはぎ」は、萩の花が咲く秋のお彼岸に食べます。

語源は「萩餅」のようです。

一方の「ぼたもち」は牡丹の季節、春の彼岸で食べます。

こちらも「牡丹餅」がいつしか「ぼたもち」となったようです。

 

また、地域によっては、粒あんを「ぼたもち」、こし餡を「おはぎ」と呼ぶところも

あれば、春秋ともに「おはぎ」で統一しているところもあるようですし、

もち米で作るものを「ぼたもち」と呼び、うるち米で作るものを「おはぎ」と

呼ぶところや、お米の搗き方によって「全殺し」「半殺し」で区別するところも

あるようです。

お米のつぶつぶが残らず滑らかな状態までにしたものが「全殺し」です。

地域によっては「皆殺し」「本殺し」とよんでいるそうです。

また一部の地域によっては「おはぎ」のことを「半殺し」と呼ぶところもあるようです。

様々ですね。

さらに、お茶請けとしていただくご家庭や主食として「おはぎ」を召し上がるご家庭も

あります。

いずれにせよ、春のお彼岸にはお墓参りと美味しい「ぼたもち」ですね。

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